Madchester and Brit pop

LIVE FOREVER


英語「Brit Pop」狂気のマンチェスター「Madchester」ムーブメントが、別名Eと呼ばれる、ドラッグ、エクスタシーの蔓延と共にその終焉を迎えた、90年代の初頭。ニルバーナーのカート・コバーンに代表される、グランジ音楽などのアメリカナイズされた英国のプラスチックカルチャーに絶望感を感じ、英国的音楽を推進する為に生まれたムーブメント。

Blur vs Oasis

このムーブメントの初期で、労働者階級出身、スウェードのバーナード・バトラーは、英国の階級制度の絶望感を曲にし、デビッド・ボーイ風のフェミニスト的アプローチで、古典的な英国ロックを体現した。それを追うように、Blur中流階級向けのパーティ音楽へのアプローチは、自他とも認める、このバンドのフロントマン、デーモン・アルバーンチェルシーサポの位置づけで、彼の中流キャラクターを完全な物にした。後に、彼らとの対決姿勢を強める、Oasisギャラガー兄弟のマンチェスター・シティーサポへの強い繋がりは、音楽とフットボールの強い関係性を際出させる結果となる。

彼らのコンサートでは、同じ地域のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の罵倒が合唱され、当時、2部のリーグに甘んじていた、Cityにその財力で、資本参加するのではとの噂が紙面を賑わす。The smithのジョニーマーとのCity応援団は花を開き、音楽とフットボールのリンクは完全なものになった。

World In Motion

World in Motionこれより、前に、マンチェスターのカルトバンド、New orderは、彼らの突然の沈黙を破って発表した、「World In Motion」で、これまでのフットボール応援歌とは違う、ロック色を濃くし、その中にも、ユーモアセンスに溢れた、フットボールソングの中でも、名曲とされる、コミックソングを産み出す。ボビー・ロブソンが率いる、イングランド代表は、予選無敗で、イタリア大会に臨むことになる。その勢いとともに、彼ら唯一のUKチャートでのナンバー1を獲得したシングルでもあり、商業的なフットボールソングの可能性を示した、貴重な曲でもある。1990年のイングランド代表には、ポール・ガスコインギャリーリネカーなど、多彩なプレヤーが存在していた。この曲の中で、見事なラップを披露している、ジョン・バーンズは、ジャマイカンで、その質は、レゲーにしか聞こえないが、曲のアクセントとして大きな役割を果たしている。サンプリングで、66年の決勝、西ドイツ戦の有名な、Kenneth Wolstenholme の台詞「They think it's all over」が使われ、栄光をもう一度と、その願いは強い。後のThree lionsに繋がる、音楽とフットボールのリンクとしては重要な役割を果たしている。