ヨーロッパスタジアムガイド


 昨年、世界中が熱狂した、WCが終わって、メディアの旨味だった、某選手も引退。現代表監督の、海外でプレーイコール、代表に最も近い道と言う概念の否定。果たして、昨今、欧州フットボールは、日本のメディアにとって美味しいネタなのだろうか?最近、このような、スタジアムガイドブック?エッセー的な本を手に取ってみた。初版が、八月十日となっているから、WC後の大会フォロワーの欧州フットボール観戦需要を見込んでの物に違いない。結局、エッセーだけにするべきだ。誰も、これをみて、スタジアムのアクセスを参考にする筈がない。欧州の交通アクセスは、一筋縄ではいかない。(笑)ある程度の知識を入れ、ブッツケ本番みたいな面が多々存在する。どうしても入れたいのなら、後に注釈で入れるべきだ。このアクセスの行を除外すると、其のクラブの簡単な歴史、作者の其のクラブにまつわる体験談などが、あるが、どうだろうか?ビギナー向けの女性なら、この記事でOKなのだろうけど。欧州フットボールにある程度精通している族なら、スペインのバラバラな国民性、オランダフットボールのパーティーアニマルな一面。ドイツの文字通り、イモ的価値観など、理解の上だ。

タイトルがタイトルなので、仕方ないか?イタリアフットボールの闇の部分なんて、書いても、何ページあっても、きりが無いし。無くても、イタリアの景色を堪能する一部分として、刈るチョーを楽しめば良い的なスタンスはあっても良いし。女性一人でもダイジョーブなどとあるが、世界では珍しい、女性のフットボール観戦と言う提案を勧めるメディアも珍しい。(笑)ある意味、欧州フットボール観戦に足を入れる人種は、2月の観光シーズンオフの時期に、丁度、そのトーナメントが白熱する、CL観戦の為に、激安航空券片手に乗り込む、学生。そして、観光次いでのOL以外いないと言うことなのだろうか?その裾野は、意外と狭い訳である。(笑)

少し、古いが、十分に使える、欧州観戦の為のバイブルは、欧州サッカー60都市現地観戦ハンドブック2000 ヨーロピアフットボール (新書) だと、思っている。(笑)

欧州サッカー60都市現地観戦ハンドブック2000 ヨーロピアンフットボール

欧州サッカー60都市現地観戦ハンドブック2000 ヨーロピアンフットボール

この時折、小馬鹿にしたような、皮肉めいた文面は、向こうの記事を直接翻訳したからに違いない。時折、少し、理解不能な面もあるが、ある程度の欧州フットボール通なら、ブッと噴出すこと間違いない。こういうフットボールカルチャーは、まだ日本にはないのか?

最初に挙げた本は、スタジアムで東洋人が触れた感動的なエピソードなど、フットボールを通じての異文化交流を綴っていたが、それもマンネリ。ある程度の知識でもって、グッと込上げるニヒルな笑い。そんな文化が、フットボールにはある。特に、筆者は、英国フットボールの封鎖的な面を強調していたが、それは、彼等のフットボールはIN的な物で、決して、OUT的な物ではないからだ。 

最後に気になったので、書くが。最初に挙げた本の作者は、ヘイゼルやヒルズボロリバプールサポが引き起こしたと、書いてある。この文面は、やや配慮に欠ける。この本を英国で出版したなら、マージーサイドの書店は置いてくれないだろう。(笑)フットボール書物を書く場合、偏った観点から書いてしまう。それは、仕方がない。公平なメディアなんて、元来存在しないのだから。