ジョニーマーにとっての、エレクトロニック


Best of Electronic

ジョニーマーは、エレクトロニックのベスト盤の発売について、BBCマンチェスターでのインタビューに答える。これは、その一部である。後半は、気が向いたら、またアップします。(byグウタラ管理人)

 

何故今更、エレクトロニックのベスト版なのか?
中々的を得た質問だね。自分としても、もう少し時期が早くても良かったんだ。今回のリーリスは、所属レコード会社に押されたって感じかな?18ヶ月前に今回の発売についてのオファーがあったんだ。もう少し、順調に事が進んでいれば、時期的には、良いタイミングってことになっていたんだろうけど。そう、そのオファーの後、ベスト版の選曲に早速取り掛かった訳だけど。気に入らなかったのか?バーナードがそれに少し変更を加えた。しかし、僕も負けていなかったね。彼に隠れて、また、変更し直したのさ。そして、最終的には、僕の勝利に終わったけどね。(笑)

最後のアルバムを出してから、7年と言うブランクがありますが、今回の為に、昔の曲を改めて聴きなおすことは、貴方にとって良かったですか?

そうだね、良かったよ。そう、僕は、過去の事には、あまり振り返らない、未来のことについて、よく考える方だと思っているからね。作品が出来てから、僕は、其の作品を一切聴かない方だから。それが、僕の音楽スタイルだからね。スミスの時代だってそうだったし。創作する時には、試行錯誤しながら、何回も聴き返すけど、OKって思った時には、もう其の曲を聴かなくて良いと思った時だからね。自分が音楽家として、過去に偉大な作品を残してきたという自負はある方だけど、この数年間、ショップやクラブに行って、Get The Message や、Forbidden Cityなんかについて、聞いたり、言ったりすると、其の評価は凄く良かったんだ。 今回、マスターを聴き起こしてみて、少し衝撃みたいな物を感じたよ。決して古臭い感じがしなかったし。幾つかの曲の中には、楽しい思い出が沢山あって、其の時の思い出が蘇って来たよ。僕らの作品は、決して、凝った作りをしてないと誤解されやすいけど、実際はかなりの時間が費やされているんだ。

どうしてか、貴方達は、90年代のマンチェスター音楽シーンの中で、あまり重要視されなかった、隠れた偉大なバンドだと言われていますが?その理由はどうしてだと思います?

結局、僕らは、スミスや、ニューオーダーの影に隠れちゃったんだろうね。それが決して、悪いことだと思っちゃいないけど。必然的とでも言うのかな?でも、結果的に、EPを売る為のポップバンドとして、ある程度立証されたことは、満足しているよ。 世間は、スミスやニューオーダーなんて物を、伝説や神話化してしまっているだろう。そうなっちゃったら、もう、そのバンド(エレクトロニック)でできることっていったら、メンバーの一人をビルから落として死なせない限り、あんまり残されていないんだよね。そんなメディアに作られた虚像から離れない限り、其の音楽は、一生その音楽のまま。変わらないんだよね。実際、世間から相手にもされない、素晴らしいバンドのレコードなんて、今までに腐るほどあった訳だし。

よく、貴方のライナーノーツには、常に、美しい、アップビートな曲を模索していると書いてありますが。その、目的は、達成できましたか?

基本的に、達成できたと思っているよ。しかし、それは、結果的に、自然って言う補足が必要かな。だって、それは、ぼく達の最優先の目標だしね。美しい曲の追求は、僕らが改めて、話し合う必要なんてないしね。 多分、後の少しの部分が、新しいことへの挑戦する気持ち、これまでの両方のバンドでの経験を活かして、スミスやニューオーダーにはない要素を何回も聴いて、見つけ出すことだね。毎日、皆がもう一度聴いてみたくなるような、イントロリフやアウトロを考える日々さ。其のことは、Vividや、Forbidden City、The Messageや、其の他の僕等の曲で感じ取れると思うよ。ま〜、そんな風に、共同作業をしているのさ。しかし、多分、In A Lonely Placeなんかは、サムナーのアイディアを僕が、具体化させたって感じで、How Soon Is Now?は、僕のアイディアを彼が現実の物にしてくれたけど。上の少数の例外を除いて、大体そんな感じで、僕達は、Getting Away With Itや、Get The Message、Forbidden Cityなんかを作ったんだ。それは、悪くない方法さ。

貴方方は、数多くの音楽界のビッグネームと共演してきました。彼等とコラボすることは、難しくなかったのか?

それは、難しい物ではなかった。Karl Bartosや、Jimi Goodwin、Neil Tennantなんかは、素晴らしい人々だ。自分のすべきことをわきまえている。個人的なレベルで言うと、僕達は決して、僕たちに問題を起さないであろう、人物と一緒に仕事をしていた。堅苦しくはないが、そうかと言って、真剣さは失わない。例えば、Neil Tennantとなんかと一緒に仕事すると、彼は、ある目標をある位置に設定してくる。Neilの場合、それは、Top10にチャトーインすることだ。僕らが共演して来た、全てのアーティストは、皆彼等の音楽に対して真剣だ。決して、彼等の経歴に、胡坐をかいたりしない。クールな奴等だ。別の言葉で言うなら、大馬鹿者ではないってことかな。(笑)