世界の日本人ジョーク集

世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

この著書(ルーマニア・マンホール生活者たちの記録)で、ルーマニアで現地取材した経験があると言う、変り種。それに興味を持って、先の書籍を読む前に、今、少し話題のこちらから呼んだ。日本人に対する他の国の人が持つイメージの個所で、所々、ルーマニア人の話が出てくる。ある意味、私も、何がそうしたのか?自分でもあの時期のことは定かではないが。(ある意味、9・11の事件以来、世界はどんなもんなんだろうと、何所でも良いから行きたかったかもしれない)そして、ルーマニアに数週間滞在した。ブカレストからオンボロ列車で、数時間行った場所で、見知らぬ白人、イギリス人(頼りない30歳後半の電気技師らしい、リバプール出身、スティーブ、如何にも英国人ぼい、50歳前半の厳格なバツ2、ジョン)スウェーデン人(二人とも、アイリーンと言う、20歳前半の若いヒッピー系ベジタリアン女性)と生活を共にしていた。本当に名もないちっぽけな場所での共同生活。観光も何もしない、海外旅行。ある意味、良い経験だった。


 著書に出てくる、ジャポネーゼのルーマニアでのイメージは、やはり、ハイテク、お金持ち、忙しい。忙しいは、通勤ラッシュの話が出て、駅員に電車の中にところてんのように押し込まれる状況をしきりに、感慨深げに僕に喋って来た。ストリートチルドレンの高齢化は、その当時の問題だったし、駅にたむろする、暗い影は、観光客に少し恐怖心を植え付ける存在で、共産時代の負けの遺産を醸し出していた。今のルーマニアはどないなんやろう?EUに参加することで、急速に近代化に乗り出し、付いてこれない人々も多いと聞く。イラク多国籍軍への参加を真っ先に表明した、ある意味、他の東欧各国のアメリカ寄りの姿勢に追随する。

 皆、あの革命が良かった、ありがとう資本主義なんて思ってない。現在でもその政治姿勢は怪しい、きな臭い物だし。唯一、良かったのは?世界的に(日本人的に)ルーマニアと聞いて、浮かぶイメージに、血生臭い革命が浮かぶことで、コマネチや、ドラキュラよりも、少し現実的な印象に貢献したことぐらいか?(笑)
 
 しかし、何故?ルーマニアが日本の世界的イメージの例として、語られるのか?少し、違和感はあるが、ある意味、面白い。結局、アメリカ人よりは、適切な世界感を少しは持ち合わせているに違いないからだ。(皮肉)